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劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想を占い師目線で書いてみた

日々の雑記帳

このご時世は映画も映画館も色々大変だなあ…

 
先日、話題の劇場版アニメーション作品「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観に行ってきました。この記事では、占い師目線で見た私の感想をざっくりと書いてみたいと思います。(というか余談の方が多めですw)

私が行ったのはイオンモール甲府昭和の中のTOHOシネマズでしたが、今はソーシャルディスタンス仕様というのか、映画館でも座席を一つ分空けて座るようになっていましたね。
そして予告編で流れる映画の新作もほとんどがアニメ作品ばかりでした。やはり生身の俳優さんたちが撮影するのは色々と難しいんでしょうね。一日も早くコロナウイルスの状況が落ち着くことを祈っています。

それにしてもコロナウィルスの登場によって世の中は本当に様変わりしたなあと強く感じますね。
生滅流転、この世の中は何一つ取って「永遠に留まり続けるもの」などないのかもしれません。
 

人の心に触れて感情を取り戻していく――確かにそれは理想形だけど

 
占い師としてひとこと言わせてもらえるなら、ヴァイオレットはとても素直な子だったんじゃないかな、という気がします。その素直さはまさに理想形というか、実際にはそんなにうまく行かないものだから、だからこそ「安心したい人々」に受け入れられたのかもしれない……という歯がゆさが私の中には残りました。

生まれてからこのかた経験して来なかったこと、見たことも聞いたこともないものは誰しも理解できないものです。だからこそ、小さな子供が物事を一つひとつ覚えていくように、人との交流によって感情を取り戻して(身に着けて?)いくヴァイオレットの姿は「誰もがそうあって欲しいと願う」気持ちにフィットしたんだろうなと思うのです。
 

もちろん、本来人というのはそうあるべきなんですよね。この作品に登場するのはみんな善人ばかりで、そこが観ていてホッとする部分でもありました。
教育的観点からも、現代に生きる人々に癒しを与えてくれるという意味でも、この作品はすごく温かくて優しい後味で「間違いがない」作品だという印象を受けました。なんというか、優等生的なんですよね。(もちろんいい意味ですよ)現代の人々は無意識にこんな世界を求めているのかもしれないですね。

劇場にいた観客の年齢層をざっと見渡してみたところ、中学生~20代くらいの若者が多く見受けられました。ちょうど山羊座海王星~水瓶座海王星世代にまたがるくらいの感じかな。
スタンダードな集合的無意識価値観から理想主義的価値観へ。そんな移り変わりの狭間にいる若者層の支持を得ている作品ではないかなあと思いました。
 

それでもあなたは相手を愛し続けられますか?

 
作品中、ヴァイオレットの「愛してる」に対する向き合い方の変化のくだりはとても興味深かったです。

人を好きになると、誰もがどんどん望みを大きくしてしまうものです。
愛してるからこそ会いたい、話したい、側にいたい。この手に抱きしめ、抱きしめられたい。
それが叶わないことで人は苦しみます。実際、占い師として鑑定をしていると、恋愛関係のご相談はそんな愛ゆえの望みからくる苦悩がほとんどを占めています。

愛してる相手を自分のものにしたい――というのはとても自然な感情ですが、それはあくまで自分の想いを満たすための方法にすぎません。もし、相手が自分を受け入れてくれなかったら?相手が(死別を含め)自分から去ってしまったら?
それでもあなたは相手を愛し続けられますか?

たとえ相手が自分を選んでくれなくても、自分の元を去って行ってしまっても、それでも出会えたこと、愛せたことに感謝する……それこそが「究極の愛」なのではないかと私は思っています。
 


 

痛々しいまでに少佐を想い続けたヴァイオレットが本当の愛に目覚めていく過程は、スピリチュアル的な要素と重なるものがありました。
求めるのではなくただ愛するだけの愛を知った時、実は奇跡ってけっこう起きたりするものです。

「彼には別の女性が出来てしまったけど、それでも私は彼に出会えて良かったと思う。どうしても忘れられないけど、遠くから彼の幸せを祈ろうと思います」
恋人に浮気されて散々泣いてすったもんだして、最後の最後に諦観の境地に達した方が、後日「彼が戻ってきてくれました!」と嬉しそうにご報告してくれたことが今までに何件もありました。
愛しているから自分の方に振り向いて欲しい、という利己的な愛を脱し、愛しているから相手の幸せを祈るという「本物の愛」に辿り着いたからこそ訪れた結末だと思います。
 

想いを言葉にすることで見えてくるもの

 
自動手記人形―ドール―の仕事はただ口述筆記の代筆というだけでなく、お客様本人さえ気付いていない心の声を拾い上げて形にしてみせるという役割もあるようです。

これは私の仕事(占い師)と被るところがありますね。占い師もしかり、クライアントさんが本当に望んでいることは何なのか、話をしながら汲み取っていかなければならないことが多々あります。
対面鑑定にはカウンセリング的な一面もあり、気持ちを言葉に表していくうちに「本当に望んでいたこと」に気付かされるというクライアントさんは少なくありません。

そして不思議なことに、心の声をドンピシャで言い表すことが出来た時、一種のカタルシス効果というか「それだけで気持ちが穏やかになる」ことも珍しくないのです。
「そうか、私は本当は〇〇したかったんだな……」とスッと腑に落ちるその感覚は、たとえ占い結果が望むものでなかろうと、自分自身を強く納得させる力を与えてくれます。私はクライアントさんのそんな瞬間に立ち会えるこの仕事が大好きです。
 

寂しくて、悲しくて、ずっと一人で抱え込んできた想い。
そんな心にふと優しい言葉をかけてもらえた時、涙があふれて止まらなくなることがあります。
たったそれだけで、何度もその言葉を思い出しては胸を温め、生きていく支えにさえ出来ることがあります。

言葉って、私たちにとってはそれくらい大切なもの。
言霊という言葉もあるように、やはり言葉には命が宿っている気がしますね。
ヴァイオレットが言葉によって成長していったように、私も言葉によって励まし、励まされている日々です。この作品を観て、ああ私はやっぱり言葉で人を癒していきたいんだなあ……と強く感じました。
 

そんな訳で、長くなりましたが、劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観ての感想と独り言を綴ってみました。ここまでお読みくださってありがとうございました(*´ω`)

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